BianchiとCampとSpursと。

diary

カスタムオーダー オリジナルジャージの作り方

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「パールイズミ カスタムオーダーSYSTEM-u オリジナルジャージ デザインコンテンスト」のWEB投票がスタートしました。我がアパアパRCも自作ジャージで応募しています。構想から入稿までに半年をかけたオリジナルジャージ作りについてpostします。

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◆何はともあれ作った初号
2009年9月、Twitter上で盛り上がるオーダージャージを眺めながらぼんやりとジャージを作ろうという事を思いつきました。(ちょうど某水色の東方ジャージとかTwitterジャージとかがリリースされていた頃です。)当時も今も特定のチームに所属していない僕は、一緒にSUZUKA ROADや富士HCに参加していた前職場の先輩つながり三名を巻き込んでジャージを作成することを思いつきました。今思うと、どんなモノに仕上がるとも知らずご協力頂いた先輩方に感謝してもしきれません。

【1.】準備物
オーダージャージを作ろう!と決意したのは良いですが、準備するものがいくつか必要です。
◆デザイナー
手書きでも受け付けてくれる様ですが、チーム員が東阪に分かれていたためオンラインで詳細な打ち合わせができるようにデータでの制作が必要でした。打ち合わせにはmixiコミュニティを活用しました。今ならFacebookグループを使ったほうが幾分楽ですね。
◆イラストレーター
「オモテ面はプロツアーチームっぽくカッチリ、ウラ面は自由にイラストでハデハデ。」という構想が最初からあったため、イラストレーターにも登場して頂く事になります。ある程度デジタルで作業ができる方でないと、パス抜きでデザイナーが死ぬハメになります。
◆スポンサー
コレは必須ではないのですが、今回はチーム員の某氏が自分の会社の広報宣伝活動の一環という事で、大半の資金を準備頂きました。あと、スポンサーが着くとデザイナーが楽できます、これは後述します。
◆メーカー選定
なるべく細やかな対応をしてくださるメーカーが望ましいです。できあがり品のクオリティ、耐久性なども考慮して、サイクルモードでブースを出していらしたパールイズミ社を選定しました。当時色々比較したのですが、ショップ受付をしていないメーカーでもサンプルを郵送してくれたり色校を送ってくれたり、としっかり対応してくれる様です。

【2.】コンセプト定義・要素構成
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◆デコデコしてきた
先ずはジャージに何を入れるか決めます。デザイナーに制作を依頼する前に、ジャージに入れる要素やチームの特徴を打ち合わせました。この時、スポンサーになってくれる企業・団体がいれば、ジャージに入れる要素を埋める事ができます。スポンサー名がジャージに多いと、プロツアーチームみたいになってカッコいいです。
コレを実現するために、アパアパRCでは「偽スポンサー」のロゴをジャージに入れ込む事にしました。チームのコンセプトをネタにした、それっぽい企業ロゴをレイアウトするとオリジナリティもアップするので良いアイデアでした。コツは、小さく複数入れること…。
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◆チーム員に作ってもらった企業風ロゴ

【3.】デザイン振り出し
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◆チーム名ごとリセット
想定していた、と言うより、頼りきろうと思っていたデザイナーさん・イラストレーターさんとホルモンを突きながらビールを煽り、勢いで作業を依頼しました。いくつか案も挙げて頂いてはいたのですが、ココが一番の難関ポイントでした。先ず、チーム員が東阪に分かれてなかなか一同に会せない場合は、チーム員の誰かがディレクションに回らないといけないこと。次に、依頼先の方々とサイクルロードレース周りの共通言語が無いとディレクションがしんどくなること。最後に、十分なフィーが無いことにはあれこれ意見が言い辛いこと。何か後ろ向きな事ばかり挙げましたが、、、デザイナーさんからの初校はデザインとしては優れていたのですが、チームのオリジナリティを出す為には内製がベターではないかと気付いたのが11月末頃です。いちど依頼をしておきながら大変心苦しかったのですが、デザイン・イラストとも手弁当で制作する事を各員総意のもと企画をリセットしました。

【4.】デザイン
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◆トーンの調整
とは言ったものの、自分はillustratorも使えないデザイン未経験者。イラストが描ける身内と言えば、自転車にそんな興味も無いウチの嫁さん。ただ、チームキャラクターに沿ったものを最短距離で仕上げる事はできそうな気はしました。何となくイラレをいじりながら要素をレイアウトしていくと、チーム員からもあれこれ意見が出てきたのでホイホイ修正していく内に思い描いていたチームジャージが構成されていきました。オモテ面は一週間ほどでカタチになりました。チーム名表記にカタカナ文字をセレクトすることで、コミカルなホビーチームっぽさも出すことができました。ソレっぽいオモテ面が出来た所で、インパクトあるウラ面の制作に入ります。「普段はダラダラとポタリングをしつつも、レースには真剣に取り組む!そしてレース後のビールがウマい!」というキャラクターを「普段は愛嬌があるけど、今日このレースの日は凶暴ペンギン」というイラストで表現しました。ペンギンは嫁の趣味でもあります。(整数比にして2:8)
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◆凶暴ペンギンラフ
ワンポイントとしてモータースポーツのレーシングスーツっぽく、ニックネーム+血液型+国旗をエリ元に入れました。最終的に、打ち合わせ用トピのコメント数は200近くまでいきました。(四人で!)SHARE THE ROADプロジェクトロゴと、メイタンホンポのォォォォ!ロゴもちゃっかり入れています。梅丹本舗様様ですなあ。
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◆襟元にネーム
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◆ペンギンをレイアウト

【5.】入稿
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◆入稿データ
データをある程度仕上げて、某都内ショップに持ち込みました。オーダージャージの制作経験も豊富だった様でやりとりは非常にスムーズでした。折り返しなどの細かな処理を施した初校がパールイズミ社より上がってきた際、細かなロゴのズレや拡縮について戻しを入れます。その後、色見本が上がってきた時点で再度修正依頼をかけて校了です。入稿~受取まで2ヶ月の予定でしたが、メーカーの混み具合で多少は前後する様です。今回はだいーぶ混みあっていたようで3ヶ月必要でした。シーズンオフはこうなりますよね…。
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◆最終稿

【反省点】
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◆左側はゼッケン領域
・CMYKってRGBと違うんか?レベルで進めてたので色指定が悲しい事に。
・デザイン確定→縫製の際に若干ズレが生じる。特にポケット周りは要注意。
・試着せずに申し込んだらサイズが大きかった…。
アマチュアがチャレンジする以上、いろいろな事が起こりますが、出来上がったジャージを広げる瞬間は、何とも言い難い嬉しさがありましたな。

【PS.】
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と、いう訳でこのジャージをイイネと思ってくださった方、ぜひオンライン投票の方へ…!

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